物件探し

耐震等級って必要?耐震等級3の住宅を購入するメリット

物件探しをしていると耐震等級3以上とは耐震等級3相当など耐震性能をアピールした物件って多いですよね。

地震に強いということは住む私達にとって安心材料になりますが、耐震等級って安心だけではないのを知っていますか?

今回は戸建住宅の耐震等級に関して調べてみました。

耐震性能は日本で住むうえで必須

住宅を購入するうえで必ず頭に入れておく必要のあることが火災と地震による被害です。

火災に関しては、火災保険で建物の全額をカバーできるのに対して、地震保険は建物の半額しか保険がかけれれないのを知っていますか?

いつ大規模な地震に襲われるか分からない日本で家を持つことは、地震に対してしっかりと備えることが重要になります。

平成の大規模な地震

平成において記憶に新しい大規模な地震は頻繁に起きています。

これからマグニチュード(M)7級の地震が今後30年以内に発生する確率が90%程度あると政府の地震調査研究推進本部が公表した地震の長期評価で明らかになっています。

平成7(1995)年1月17日 阪神・淡路大震災
平成23(2011)年3月11日 東日本大震災
平成28(2016)年4月14日 熊本地震

30年以上の住宅ローンを組んで家を購入するということはマグニチュード(M)7級の地震でも、地震後に安心して住める家でなくてはなりません。

熊本地震では本震でマグニチュード7.3の地震が発生しましたが、耐震等級3の家は軽微な損傷や無傷でそのまま住み続けられたそうです。

耐震等級とは

耐震等級とは、地震に対する建物の強さを示した指標で、受託の性能表示制度を定めた品確法によって定められたものです。

建物の耐震性能によって3段階のランクに分かれていて、数字が大きくなるほど建物の耐震性能が高いと評価されます。

私たちが、家を購入する際に図面を見ただけでは地震に強い家かどうか分からないためこの耐震性能の3段階のランクによる耐震等級で地震への強さを把握することで地震に強い家を購入することができます。

耐震等級1

現在の建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たしている耐震等級です。
震度6強から7に相当する地震に耐えられるような強度を持つように建物の構造が設計されたものです。

耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の耐震性能があることを示しています。税金の優遇措置を受けられる「長期優良住宅」として認定されるためには、耐震等級2以上が必須となります。

耐震等級3

耐震等級1の1.5倍の耐震性能があることを示しています。住宅の品質確保の促進等に関する法律に含まれる住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルが耐震等級3になります。

耐震等級に関しては3段階のランクのみになるため、これ以上の耐震性能を持って住宅でも耐震等級は3になります。

耐震等級3(長期優良住宅)を購入するメリット

耐震等級3の家を購入することは将来、地震が起こった際に安心というだけではなく、購入後に住宅ローンの金利や税金面で様々な恩恵を受けることができます。

耐震性能をあげることによってかかる費用よりも、優遇されるメリットの方が高いため耐震等級3を取得している長期優良住宅の購入がおすすめです。

固定資産税が最大5年間半額

一般の戸建住宅を購入した場合に固定資産税の軽減される機関は3年間が、耐震等級3を取得している長期優良住宅の場合は5年間に延長されます。

マンションの場合は一般だと5年間なのが、7年間に延長されます。

登録免許税の軽減される

長期優良住宅を取得することで、税率の引き下げの優遇措置があります。

所有権保存登記の場合は一般住宅の場合0.15%ですが、優遇措置を受けると0.1%になり、所有権移転登記だと、戸建ての場合0.3% から0.2%になり登記費用が安くなります。

住宅ローンの控除額が5000万円の1パーセントまで拡大

一般の戸建住宅を購入した場合は住宅ローン控除の限度額が4000万円なのに対し、長期優良住宅は5000万円になります。

(適用消費税率が8%または10%の場合)控除率は1.0%なので、長期優良住宅を取得すると最大控除額は500万円です。

フラット35が10年間金利0.25%安くなる

耐震等級3の住宅なら、フラット35からさらに10年間0.25%金利が引き下げられるフラット35S金利Aプランを利用できます。

長期固定金利で住宅ローンを希望している方には、耐震等級3の住宅で10年間金利の優遇を受けることができます。

地震保険が5割安くなる

耐震等級3を取得している住宅の場合、地震保険料が一般住宅の約半額になります。

通常の火災保険よりも、かなり割高になる地震保険料が一般住宅の約半額になる事でかなり費用負担の軽減になります。

耐震等級3で30年先も安心か

耐震等級3を取得していても、地盤や家の劣化の問題など耐震等級3を取得しているから地震で絶対に倒れないといったわけではありませんが、安心と税金、住宅ローンなど様々な面で優遇を考慮して耐震等級3の物件はお得と言えそうです。